2019 SeminarRecords | Fujimoto-Mizushima Lab

Seminar

1

Anomalous Nonlocal Conductance as a Fingerprint of Chiral Majorana edge states

Dr. Satoshi Ikegaya (Max-Planck-Institute for Solid State Research, Germany)

12Jan9Sun (Mon), 13:00-14:30

Abstract

カイラルマヨラナエッジ状態は、トポロジカル超伝導体の表面に現れる特殊な準粒子状態である。本研究では、このエッジ状態に起因する異常非局所コンダクタンスについて理論的に解析した。特に、通常の準粒子では説明できない長距離の非局所相関について詳細に議論し、これがカイラルマヨラナエッジ状態の決定的な証拠となることを示す。数値計算により、実験で観測可能な条件を明らかにし、具体的な物質系での実現可能性について議論する。

Seminar

2

Topological matter beyond fermionic paradigm

Tianyu Liu (Max Planck Institute, Dresden)

12Jan2Sun (Mon), 13:00-

Abstract

従来のトポロジカル物質の研究は主にフェルミオン系に焦点を当ててきたが、本講演ではフェルミオンパラダイムを超えたトポロジカル物質について議論する。特に、ボゾン系やスピン系におけるトポロジカル相の実現と、それらに特有の新奇な物理現象について紹介する。理論的枠組みの拡張と、実験的実現に向けた提案を行い、トポロジカル物質科学の新たな方向性を示す。

Seminar

3

Superconductivity in YbRh₂Si₂

Dr. Lev Levitin (Royal Holloway, Univ. of London)

10Jan3Sun (Thu), 14:40-16:10

Abstract

YbRh₂Si₂は重い電子系物質として知られ、量子臨界点近傍で興味深い物性を示す。本研究では、この物質における超伝導の発現機構について理論的に解析した。特に、量子臨界揺らぎが媒介する非従来型超伝導の可能性について詳細に議論し、実験結果との比較を通じて理論の妥当性を検証する。また、圧力や磁場などの外部パラメータによる超伝導相の制御可能性についても議論する。

Seminar

4

Impact of off-diagonal exchange interaction on Kitaev spin liquid state

瀧川大地 (大阪大学基礎工学研究科)

6Jan20Sun (Thu), 13:30

Abstract

キタエフスピン液体は、厳密に解けるモデルとして理論的に重要であるだけでなく、実際の物質での実現が期待される量子スピン液体である。本研究では、キタエフモデルに対角交換相互作用を加えた拡張モデルを考え、スピン液体状態の安定性について詳細に解析した。特に、対角交換相互作用がスピン液体状態に与える影響を明らかにし、実際の物質系での実現可能性について議論する。

Seminar

5

クラスDトポロジカル超伝導体におけるMajorana Braiding Dynamicsと非可換統計性

三野巧 (大阪大学基礎工学研究科)

6Jan6Sun (Thu), 13:00

Abstract

トポロジカル超伝導体におけるマヨラナ準粒子は、その非可換統計性から量子計算への応用が期待されている。本講演では、クラスDトポロジカル超伝導体におけるマヨラナブレイディングダイナミクスについて理論的に解析した結果を報告する。特に、ブレイディング操作による位相の蓄積と、それに伴う非可換統計性の実証方法について詳細に議論する。

Seminar

6

スピン3/2トポロジカル絶縁体の超伝導

川上拓人 (大阪大学理学研究科)

5Jan23Sun (Thu), 13:00-

Abstract

スピン3/2を持つトポロジカル絶縁体は、通常のスピン1/2系とは異なる特異な性質を示す。本研究では、このような系における超伝導の発現について理論的に解析した。特に、高次のスピン自由度に起因する新奇な超伝導状態の可能性について議論し、具体的な物質系での実現可能性を検討する。数値計算により、特徴的な物理量を予言し、実験での検証方法を提案する。

Seminar

7

磁気点群対称性とディラック・ハミルトニアン

塩崎謙 (京都大学基礎物理学研究所)

4Jan18Sun (Thu), 13:30-

Abstract

磁気点群対称性は、磁性体の分類において重要な概念である。本講演では、磁気点群対称性とディラック・ハミルトニアンの関係について包括的に議論する。特に、磁気点群対称性によって保護されるディラック点の分類と、それに伴うトポロジカル性質について詳細に解析する。また、具体的な物質系での実現例を示し、実験的検証の可能性について議論する。

Department of Materials Engineering Science, Graduate School of Engineering Science, Osaka University

Fujimoto-Mizushima Laboratory

2019年 Seminar記録

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Seminar記録

Anomalous Nonlocal Conductance as a Fingerprint of Chiral Majorana edge states

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Topological matter beyond fermionic paradigm

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Superconductivity in YbRh₂Si₂

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Impact of off-diagonal exchange interaction on Kitaev spin liquid state

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クラスDトポロジカル超伝導体におけるMajorana Braiding Dynamicsと非可換統計性

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スピン3/2トポロジカル絶縁体の超伝導

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磁気点群対称性とディラック・ハミルトニアン

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